ハムスターの死から、人生について考えてみた

ハムスター

あなたは、ペットの死を経験したことはありますか?

実は先日、私も、飼っていたハムスターの死を経験しました。お別れはいつか必ず来る。そうわかっていても、かわいがっていたペットの死はとても悲しいものですよね。

けれど、悲しいだけではなく、彼ら、彼女らから学べることはたくさんあるのではないでしょうか。そこでこの機会に、愛ハムの一生を振り返りつつ、人間の一生について考えてみようと思います。いつになく真面目モードで。

幼少期を振り返ってみる

生まれてからしばらく経って、ペットは一人立ちします。親兄弟から引き離されて、衣食住をすべてひとりでこなさなくてはなりません。

……よく考えたら、衣は、ないですね。住も半分ないかな。食だけですか。

実はうちの愛ハムは、人間に例えるとちょうど成人した頃にペットショップからお迎えしました。なので、幼少期の思い出は、残念ですがありません。

青年期~中年期を振り返ってみる

片手に乗り切らないほど大きくなりました。毛並みはふっさふっさ。油の乗ってくる時期です。掃除のために手を出すと、全力でしつこいくらいつきまとってきました。おやつくれくれ。

 

回し車を毎晩、ストイックに回し続けました。文字に起こしてみると、シャー、カリカリ、タタタタ、ガサガサ、シャーーー、という感じで、雑音を発し続けです。

飼い主の睡眠を妨害するのが生きがいです、と言わんばかりでした。

老年期を振り返ってみる

ハムスターの寿命は2歳から3歳といわれています。

2歳に近づくと、うちの愛ハムも衰えが見え始めました。まず、足腰が弱りました。片足を引きずるようになったのです。回し車も、走り続けている時間が少しずつ減っていったようでした。

その後、だんだん、動きが鈍っていきました。転ぶ回数も増え、掃除後の巣作りも雑に。毛並みも薄くなり、抜け毛が目立つようになりました。毛がしぼむと、体まで小さくなったように見えます。

大好きだったヒマワリの種を食べなくなり、小屋ではない場所で寝転んでいることもありました。徐々にお別れが近づいているのがわかりました。それでも、亡くなる前日まで、ゆっくりながらもごく普通に歩き、毛づくろいをし、ご飯を食べていました。

平均的な寿命まで生き、眠るように穏やかに亡くなられました。

まとめ きちんと一生をおくるために大切なこと

愛ハムの人生ハム生に対する姿勢から、大切なことを学びました。人間にも当てはまることだと思うので、まとめてみます。

ご飯は好き嫌いせず、いっぱい食べること

愛ハムがご飯に向かうときの必死さは、そりゃもうすごかったです。少しでも物音が聞こえたら耳をぴこっと立てて反応。飼い主の手から戦利品を素早くもぎ取る。

食べることは、身体をつくること。毎日の食事はきちんと取らなければなりませんね。

身体の衰えは足腰から。毎日、運動をすること

年齢は足腰から来る、というのは事実のようです。そして、歳をとっても、気持ちは若いままです。若い頃と同じように身体を動かしているつもりでも、動かない。

野生の動物は、歩けなくなったら、終わりです。自分でご飯を取りに行けない。

人間は、歩けなくなっても、車いすや杖があります。けれど、できることなら、少しでも長く、自分の足で歩き続けたいですよね。

エスカレーターやエレベーターを使わずに、階段を使ったり。休みの日にはウォーキングをしてみたり。そういう、できることを少しずつやっていかなくては、と思いました。

身だしなみはきちんと。お家のなかも整えて。

毎日、毛づくろいをしつこいくらい繰り返し、寝ぐせもほとんど見せなかった愛ハム。みっともない姿を自分にも他人にも見せない姿勢は、見習いたいです。

掃除の後は、巣材を小屋に引き込み、ベッドメイキング。歳をとってからは、しんどかったのかおろそかになりがちでしたが、それでもそれなりには整えていました。

残すものは、思い出だけ

 

愛するハムスターにささげる花

一番、大きかったのはこれですね。

死んだら、何もかも手放して、身一つで土に還るだけ。残すものはいい思い出だけ。

最後まできちんと食べ、動き、目立った病気もなく、穏やかに寿命を迎えた愛ハム。

その姿勢から、きちんと一生を過ごすために必要なことを学んだ気がしました。

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