『京 つげ櫛 十三や』で櫛(くし)を買いました。その使い心地やお値段、普通の櫛とどう違うのか? についてご紹介します。
櫛を買いかえることにしました
これまではずっと、普通の櫛を使っていました。近所のドラッグストアで買える、プラスチックでできた千円台前半のくしです。
しかし、それが汚れてきたので、新しい櫛にしようと思いました。
プラスチック製の櫛は、どうしても細かい埃がついて汚れていきます。掃除をしても完全には取れません。掃除するのも結構、時間がかかり手間です。
「気分を変えて、新しいものにしたい」
そう思い、薬局へおもむいたときのことでした。売り場に並んでいる櫛を選びながら、ふと思いました。
「これから先の人生で、何本くらいの櫛を買うことになるんだろうか?」
プラスチック製の安い櫛は、数年に一度、替えることになります。そのたびに千いくら。それならば、一生使えるような櫛を買ったらどうだろうか。
そう思い、調べてみることにしました。そして見つけたのが、「つげ櫛」です。
つげ櫛とは?
つげという木をそのまま削って作られた櫛です。日本古来の伝統的な技術により、職人さんの手で作られたものです。そのため、お値段は張ります。
一度、買えば、一生使えます。
そのため、昔はプロポーズの際に男性から女性へ贈られたりもしたのだそうです。しかし残念ながら贈ってもらえる予定がないので、自分で買うことにしました。
たとえ諭吉さんが飛んでいったとしても、今後の人生ずっと使えるのであれば、それだけの価値があると考えました。もう、これで、櫛を選ぶ時間も、買いかえようか迷う時間も、実際にお店まで買いに行く時間もなくなります。そう考えれば、いい投資だと思ったのです。
つげ櫛の選びかた
お店に行って話を店員さんから話を聞きます。当然ですが、『試し梳き』はできません。
一生ものなので、慎重に選ぶ必要があります。
1本まるごと、木を削って作られています。櫛の一本一本の歯は細いのに、継ぎ合わせたりしたあとがないのです。ちょっとした芸術品ですよね。
髪がストレートでサラサラなら、目の細いもの。パーマだったりくせっ毛なら、目が少し粗目がいいようです。サイズも旅行用のミニサイズのものから、4寸、4.5寸、5寸と様々に揃っています。単位がセンチメートルでないあたりに趣を感じます。
お店はそれなりににぎわっていました。お店のひととお客さんの話を盗み聞くに、遠方から来られている方も多いようです。家族の分も買う、という方や、旅行のお土産として頼まれた、という方もいるようでした。
かなり迷って、ひとつを選びました。
[itemlink post_id=”3958″]
つげ櫛の使い心地
家に帰って使ってみたところ、『天使の輪』ができました。セットで買ってきた椿油を、ちょっとつけすぎちゃったからかもしれません。つやっつやです。ここ数年、頭に『天使の輪』ができているところを目撃したことがありませんでした。鏡の前で、ひとりはしゃいじゃいました。
古来から伝わるものというのは、なかなかにすごいですね。
髪が痛む原因には、静電気もあるそうです。この『つげ櫛』は、木でできているので、プラスチック製品のように静電気が起こることがありません。
また、適度に硬いため、頭皮のマッサージ効果もあるようです。
そして、『椿油』をしみこませて使います。これにより、汚れにくくなり、また、少しずつ椿油がしみだして髪に移ります。スタイリング剤いらずです。
[itemlink post_id=”3946″]
まとめ
以上、つげ櫛の使い心地についてご紹介しました。
一生、大事に使います。
[kanren id=”2117″]
コメント