『名探偵コナン エピソードONE』のネタバレ・感想。いい総集編でした

観たものの感想

金曜ロードショーで放映された『名探偵コナン エピソードONE』を観ました! 面白かったので感想を書いていきます。20年間の長い歴史が感じられる、いい総集編でした。

内容としては、既出のエピソードがほとんどでした。まだアニメ化されていないところや、原作でちらっと話に出てはいたが描かれてはいなかったシーンもありました。

思い出せる限りに、つらつらと書いていきます。シーンの順番とかおかしいかもしれませんが、そこはご愛敬!

当然のごとくネタバレが随所にありますので、まだ見ていないという方はお気をつけくださいませ。

はじまりは、最初のオープニングから!

シェリーこと灰原 哀こと宮野 志保が、パソコンの画面上でネズミの画像を見ているところからスタートです。

想像していたよりも綺麗な労働環境ですね。大学の研究室みたいです。しかもひとり専用の研究室でしょうか。設定では宮野 志保は高校生の年齢だったはずですが、大学院生って雰囲気です。

生きている、しかも幼児化したネズミの画像が画面に映し出されます。

「面白いものを見せてあげる」と電話するシェリー。電話している相手は誰でしょうか。組織のメンバーだとは思われますが、一体……。まさかお姉ちゃんではないでしょうし。

そして始まるオープニング。曲は『胸がドキドキ』 という、アニメシリーズ最初の曲オープニング曲です。この時点で胸が熱くなりますね。映像は懐かしいシーンのオンパレード! クレジットが吹き出しに出てくる演出がおしゃれです。

アガサ博士の髪と髭は、昔は黒かったんですね。びっくりでした。

バーでの黒ずくめの会話

バーにいるウォッカ。モブ男がバーに入ってきて、何やら取引をしています。怪しすぎる……。その後、遅れてジンも来ました。いつの間にか隣に座っているというスタイリッシュな登場の仕方です。驚かせてあげようと、足音を忍ばせてきたんですね。さすがアニキ!

もうね、このシーン。ウォッカ モブ ジン この3人が並んで座っている絵面がまず面白いですよね。挟まれてしまった感が満載です。居酒屋でこんな場面に遭遇したら、思わずUターンして帰ります。

モブ男は組織のメンバーではないっぽいですが、取引している情報屋か何かでしょうか。嗅ぎまわっているという疑いをもたれているようです。出てきたときから亡くなられそうな顔をしていたモブですが、だんだんその死亡フラグが濃厚になっていきます。

来るぞ来るぞ!→来ない→来るぞ来るぞ!→来ない→来→やっぱり来たー!!!

この流れはお決まりですね。ベタすぎて思わず笑ってしまいました。お手本のような死亡フラグ回収!

ここで出てきたお酒の名前は、何か原作でも今後出てきたりするのでしょうか。

 水族館の事件の終わり

シーン変わって新一サイド。原作83巻~84巻にある、水族館の事件の終わりらへんです。「探偵だから血の匂いが分かるんだぜ!」と格好良いセリフを述べる工藤新一。探偵すげぇと感嘆するべきなのか、犬じゃないんだからとつっこみを入れるべきなのか。
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新一と蘭は、トロピカルランドへ行く約束をします。「遊園地なら事件も起こらないだろう」って、フラグすぎますね。本作では至るところでフラグを立てまくっていて、先の展開を知っている視聴者としては、にやにやしっぱなしです。

基本的な流れは、『新一と蘭のやりとりからなる日常パート』と『黒ずくめの男たちが登場するシリアスパート』を繰り返しているイメージです。ほほえましい日常と突然のシリアスの切り替わりが激しくて、思わず笑ってしまいます。

バーボンこと安室透さんが回想で一瞬だけ出てきました。いつもドヤ顔ですねこのひと。

日常シーンでは、少年探偵団、新一と蘭、哀ちゃんなどなど、キャラがニアミスしています。こういうのいいですね。工藤夫妻の変装も、「おおっ!」となりました。しかしあのお面で車を運転するのはちょっと……。

空手のシーン動く動く!

陽菜ちゃん出てきましたね! 原作89巻に出てくる女子高校生の女の子です。京極さんの後輩で、空手部に所属。高校は違いますが、蘭ねーちゃんのライバルです。仲良くしつつもライバル! っていうのは、爽やかでいいですよね。
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空手のシーンのアクションは、なかなかに動いていました。恰好いいです。しかし、映画ではナイフを蹴りで真っ二つにしていたりすることを思うと、「人間相手だから手加減しているんだね」感があります。そんなことを思うのは私だけでしょうか。

そして遊園地へ。圧倒的リア充。このあたりのシーンは映画4作目、『瞳の中の暗殺者』ですね。ランネー・チャンがナイフを真っ二つにしたのもこの映画です。
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懐かしいですね。『瞳の中の暗殺者』は、コナン映画の中では完成度はトップレベルだと思います。

そしてさりげなくテレビ画面に映っている、キールこと水無玲奈さん。

ベルモットといい、顔が割れている有名人なのに、組織の活動をするのは色々と厳しくないのでしょうか。そして十分すぎるほど稼いでいるだろうに、どうして組織なんかに入ったのか、謎です。謎と言えば、水無玲奈さん、全国放送に出ているアナウンサーにも関わらず、住んでいるのは庶民的なアパートというのも不思議です。

ジンとウォッカが面白すぎた

遊園地のシーンでは、この2名が画面に映るたびに爆笑でした。

ごつい男が二人で遊園地。しかも真っ黒な服。暑そう。ロン毛。サングラス。その時点で面白いです。これぞ、シリアスな笑い。破壊力はバツグンだ。

新一・蘭のリア充っぷりと比較すると、もはや可哀想に思えてきます。

20年前、子どもの頃に見たときは「このひとたち怖い」という感想でした。今となっては「何このひとたち面白すぎる」です。時間の流れを感じます。

「なんか遊園地に暑そうな恰好のひとたちがいるんだけど!」と、スマホで写真を撮られてSNSで拡散されても、文句は言えません。画面に映ってないだけで、すでに拡散されているかもしれません。

これがバーボンとベルモットだったら、何の違和感もなく遊園地の人ごみに溶け込んでいたことでしょう。そう思うと、あの二人は有能ですね。

ところで、高いところからターゲットを確認するだけなら、観覧車の方が適しているように見えたのですが、どうしてジェットコースターなのでしょうか。単にアニキが乗りたかったんでしょうか。想像してみましたが、観覧車に二人で乗っている絵面も相当シュールで面白いです。

しかし、ジェットコースターに乗りながらも、みなさん余裕です。双眼鏡でターゲットを確認。携帯電話で連絡。安全バーをすり抜ける曲芸。いやぁ、すごい。良い子は絶対に真似してはいけません。

コナンには、「どうしてそのメンツで旅行しようと思ったの?」と聞きたくなるような殺伐としたグループがいっぱい出てきます。今回もまさにそのパターンです。あの4人組は、どうしてよりにもよって、あのメンツで遊園地へ行こうと思ったのでしょうか?

特にあの男です。

今の彼女と、捨てた彼女と、友達。気まずいってレベルじゃないでしょうに……。

予想と見比べてみる

放送の数日前に書いた、ろくに予想できていない予想はこちら。当たってたかどうか、せっかくなのでセルフチェックしてみます。

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ジェットコースター殺人事件はさらっと

と予想していましたが、アニメ1話以上に? がっつりでした。ジェットコースターの後半のあたり、金曜ロードショーの割にはリアルでした。ジェットコースターのシーンといい、全体的によく動きますし、作画もよかったです。

新一が子供の姿になった時の衝撃の事実……これ、なんなんでしょうか。衝撃の事実といえば、子供になったこと自体がある意味衝撃の事実なわけですが。それ以外にも何かあるようです。

ジンとウォッカ、取引相手の社長さんの会話が、一話よりも増量されていました。衝撃の事実というほどでもなかったです。というか、聞き取りきれていないだけかもしれません。ラボを建てる……?

黒ずくめの組織ジンとウォッカの真の企み……あの謎の取引の全容が明らかになるのではないでしょうか?

取引の内容は、なんとなくわかりました。しかしわからないことだらけです。引っ張りますね。

黒ずくめのメンバーがそのころ何をしていたか

コルンが観覧車に乗りたそうにしていました。

ジョディ先生とベルモットが追いかけっこをしていましたね。この二人の因縁はドラマチックで好きです。また対決してほしいなぁ。

赤井さんが「ベルモットの行先は日本」と言っていましたが、なぜわかったのでしょうか?

まさか車が空港に向かっているとかじゃないですよね。ベルモットのスマホに映る工藤 新一の写真が見えたとかでしょうか? アフリカ人並みの視力ですね。

まとめ

懐かしい人物やシーンがてんこ盛りでした。楽しかったです!

しかし、推理要素はありません。ごく普通に名探偵コナンの漫画やアニメを見ている方でしたら、すでに犯人を知っているであろう事件ばかりです。一番、尺を取っていたのがジェットコースターの事件だったと思います。

なので、「犯人を当ててやろう!」と意気込んで見るのは間違いです。新一と蘭のやり取りにニヤニヤし、ジンとウォッカの怪しすぎる姿に爆笑し、懐かしいシーンを懐かしむというのが正しい見方です。

そういう意味では、大満足でした。欲をいえば、もうちょっと哀ちゃんに出番を……。

来年の映画の予告。百人一首きました!

平次と和葉は、来年の予告編のみ登場でした。テーマは百人一首っぽいです。ということは、舞台は『迷宮の十字路』よろしく京都になるのでしょうか。もしくはかるたの聖地、近江神宮でしょうか。

ちなみに、百人一首に一番多く詠まれているのは京都です。他は、大阪、滋賀、奈良、兵庫、淡路島などなど。『からくれないに』は在原業平が詠んだ詩です。『竜田川』は、奈良県の生駒市とのこと。ということは、舞台は奈良県かもしれませんね。

燃え盛っていた予告を見るに、来年もアクション激しそうで楽しみです。

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