『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』を観てきましたので、感想をお伝えします。なお、ネタバレありありです。
観ていることが前提の感想になっています。(未鑑賞だと、何がなんだかわからないかと思われます)
「これから観るよ!」「犯人当てに挑戦するよ!」というそこのあなた、お気をつけくださいね。
それでは、いってみましょう。
全体的な感想
- 服部平次君がかっこいい
- アクションのできは、迫力あっていい感じ
- 推理パートもそれなりにあり、意外な展開
- 紅葉ちゃんがかわいそう
- 笑いどころがけっこうありました
総評としては、コナンファンなら見て損はしないのではないのでしょうか。特に、関西組(服部平次、遠山和葉)が好きという方は必見といってもいいかもしれません。
これまでの映画の中での私のなかでの順位は、上の下くらいです。なかなかよかったんじゃないでしょうか?
ただ、観たすぐ後の感想なので、また時間が経てば変わるかもしれません。
(京都、百人一首と好きなものを扱っていて、なおかつエンディングが倉木麻衣さん、という補正があることは否めません)
各キャラについて語ってみる
服部平次 今回のメインキャラ
語尾が工藤。
クライマックスの見せ場は熱かったし格好良かった。大阪府警のコネをフル活用して情報収集していました。警備されているエリアにも、コナンと共に顔パス。
そのバイク、空陸両用なん? と思わずにはいられない。コナン君のスケボー並みに空を飛んでいました。
あと、大岡家を見張るつもりが見張られてて面白かった。
遠山和葉 今回のヒロイン
いい感じにヒロインしていました。少女漫画のスポコン風ヒロインしてた。
夜通しカルタの特訓→「まだまだぁ!」→倒れる
それで寝るなら、普通に寝て早起きしたほうが、効率がいいのではないかと思いました。
試合の前々日~前日に一夜漬けで特訓して勝てる……の……?
周りは勝利を夢見て毎日のようにガチで練習してきたひとたち。私は初心者ですが、カルタ会に何度か参加したことがあります。そこで週末まる一日をつぎこんで練習しているみなさんの気迫と真剣度。ハンパないです。札、みえない。
気持ちの強さがあるとはいえ、兼部で友人の練習に付き合っていただけなのに、二日ばかりの特訓で関西大会(たぶん)を決勝まで進めるものなのでしょうか。
これまでそこまでガチじゃなかった子が、ガチでやってきた子を相手にすいすい勝ち進む展開、すこーしひっかかりました。好きじゃありません。
大岡紅葉 当て馬
負けヒロイン愛好家としては、この子を応援せずにはいられません。
あえて波風立てて服部平次・遠山和葉をくっつけようとしているのでは? と思うくらいの行動の数々が、痛くてかわいそうすぎてみるのがつらい。
この子は性格がいいというか、よくも悪くもまっすぐですね。性格がもう少し悪かったり、要領がもう少し良ければ、和葉ちゃんたちには笑顔を振りまいて仲良くなり、スキをついて出し抜いてくるはず。
カルタのクイーン(候補)かつ京都の女子高生ということで、ちはやふるの若宮詩暢とどことなくイメージがかぶります。いけず・お嬢様・ショートヘア。クールビューティーなのにどこか抜けているところがあってそこがチャームポイント。
原作者さんはちはやふるの影響を受けているのでしょうか?
ちはやふるの実写版映画を以前に見たことがあるせいか、試合シーンには物足りなさを感じました。
その他
哀ちゃん、毛利蘭ねえちゃんの出番は控えめです。
新一ー! 蘭ー! もありませんでした。
カルタの先生
中盤まで犯人と疑われている人物です。大岡紅葉の師匠。
あからさまに犯人扱いされているので、ストレートに犯人だということはないだろうな、と思いました。また、メインキャラに準じている紅葉の師匠ということからも、悪人という可能性は薄いだろう、と。
そして数年前から行方不明ということは、すでに亡くなられている可能性が高いな、とも思っていました。生存&犯人なルートがあるとしたら、名前・顔を変えてすでに作中に出ているパターン、と推測。結局、お亡くなりでした。
しかし、このひとはかわいそうすぎる……。
初恋のひとに近づけるのはカルタの試合だけ。こっちを少しでも見てほしくて実力を磨く日々。さらには目の病気で大好きなカルタもあと一年しかできない。
そんな中、やっとつかんだ憧れのひととの試合のチャンス。そこで日頃の練習の成果を出し切ったら…………、不憫というレベルではないですね。
推理パートについて
犯人は……?
殺された男のライバルの男は、息を吐くように失言していましたね。観客の大半が気づいただろう失言に気が付かない京都府警……。
綾小路警部のリスは相変わらず丸顔でかわいかったです。
犯人の予想は外れました。中盤から終盤の推理パートは、私の頭のなかで推論するより早くコナンたちが説明してくれたという印象です。
会長は怪しかったので、めぼしはつけていました。というか消去法。
最後の最後でまさかの真相。ちょっとそれはわかりませんでした。よくできたストーリーだと思います。しかし女子高生のふたりは、とばっちり過ぎて……こんな事情じゃ、死んでも死に切れませんね。
笑いどころについて
コナン君の遠心力を応用した脱出パート
笑いどころではない、命の危機なのですが、絵面が面白かったです。
恒例、棒読みの子どもたち
恒例、アフレコ体験の公募に当選した子どもの棒読みがあります。観客席から一部、笑いが出ていました。ほほえましい限りです。
歩美ちゃん「すごいもの見ちゃったー」
観客席から、ここも笑いが出ていました。シュールな笑いです。
舞台について
今回は、大阪と京都でした。
中盤かな? 字幕で「東山」と出たので、あの滝のあるところも東山かなとなんとなく認識していました。実際は嵐山だったのですね。
エンディングで渡月橋が映って初めて気がつきました。
紅葉の実写の映像が綺麗です。そして、倉木麻衣さんの曲も美しくてよかったです。
次回予告について
日本の夜間に撮った衛星写真→関東地方にズーム。
同時に、5、4、3、2、1と画面に映る。
0の数字が映ると同時に誰かの声で「ゼロ」
→関東地方の電気が一斉に消える
「ゼロ」の声は誰の声だったかな? と考えていたら、観客席の周りの皆さんがざわっとして答えを教えてくれました。一言なのに判別できて、みなさんすごいです。
まとめ
全体としてはよかったんじゃないかなーと思います。
ストーリーは、一部イラっとするところがありましたが、おおむね期待値どおり。アクションの迫力もあり、意外な展開も。推理パートはちょっと物足りなかったでしょうか。
倉木麻衣さんのエンディングが良かったのも、ファンとしては満足です。
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