恩田陸の本をまだ読んだことがないあなたにおすすめな小説5冊!

読んだものの感想

蜜蜂と遠雷」で直木賞を受賞された恩田陸さんの小説の中から、おすすめな小説5冊をご紹介します。

デビュー20年(!)とのことで、著作はたくさん。Wikipediaで調べてみたところ、単体の本だけで50冊を超えていました。アンソロジー収録作を加えれば、さらに多い数になります。

そんな作品の中から、「私が恩田陸の小説を読んだことがない友達におすすめするのならこれ!」という本をピックアップしてきました。

まだ読んだことがないあなた、この機会にぜひどうぞ。

5位 ドミノ

ドミノ (角川文庫)登場人物はなんと27人と1匹。

多い! 多いよ! でも混同したりはしませんでした。

それぞれの登場人物が、まるでドミノのピースのよう。ぱたぱたとストーリーが進んでいく様は、まさにドミノそのもの。ジェットコースターに乗っているようなスピード感。

映像化しやすそうなのに、未だにされていなくてもったいないなと思う一作です。

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。

真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。

迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!

抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

(「BOOK」データベースより引用)

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4位 六番目の小夜子

六番目の小夜子 (新潮文庫)デビュー作。恩田陸ワールドはここから始まった。

懐かしいような、まぶしいような、そんな気にさせられる一作です。

ジャンルとしては、学園ホラーミステリー?

『サヨコ』というミステリアスなしきたりのある高校に、『サヨコ』という名前の美しい転校生がやってくるお話。

本のあおり文って、たいていは言い過ぎじゃ……と思うものですが、この本に関しては、「青春のきらめきをそのまま文章にして閉じ込めたよう」という表現が大げさでなくしっくりきます。

終盤は力業すぎると思いつつ、それもありかと思ってしまうだけの魅力があります。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。

学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。

(「BOOK」データベースより引用)

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3位 三月は深き紅の淵を

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)
物語を楽しむ心が刺激される一作。

『三月は深き紅の淵を』という題名の本を巡る物語。

その本がどんな内容かについて具体的には明かされず、ほのめかされ描写されるだけ。

章ごとに違う物語となっています。それぞれの章に『三月は深き紅の淵を』という本は登場しますが、同じ本ではないようです。

また、この『三月は深き紅の淵を』は『麦の海に沈む果実』という本にも登場します。

そして、この『三月は深き紅の淵を』のとある章は、『麦の海に沈む果実』のプロトタイプとなっているようです。

併せて読むと、より楽しめるのではと思われます。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。

彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。

たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。

(「BOOK」データベースより引用)

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2位 光の帝国

光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
どこか懐かしい、優しい人たちのお話。

超能力者が出てくる! 「帝国」とかいう仰々しい単語がタイトルについている! という2点から抱いた先入観は、きっと裏切られるはずです。

人とは違う能力を持った常野一族の人たち。彼らはひっそりと、ふつうの人たちに紛れて暮らしています。時間も登場人物もバラバラな物語には、『常野』という一本の糸が通され、最後には綺麗につながります。

超能力者が出てくる物語なのに『懐かしい』気持ちにさせる文章。『ノスタルジーの魔術師』の二つ名にも納得です。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。

彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。

(「BOOK」データベースより引用)

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1位 麦の海に沈む果実

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)これぞ恩田陸ワールド! という一冊。

なんだか不安になるような表紙の絵。魅力てんこもりの設定。独特な世界観の学園ミステリーです。

少女漫画? ラノベ? と思わなくもない部分もあったりします。 とにかくなんともいえない独特の雰囲気が魅力です。

そして主人公。ネタバレ自粛のため詳しくは書きませんが、こういう美少女、最高です。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。
二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?

この世の「不思議」でいっぱいの物語。

(「BOOK」データベースより引用)

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まとめ

ジャンルが広範に渡るため、順位をつけるのが難しいですね。そして、5つとなると、好きな本を載せきれなくて歯がゆいです。

なるべく幅広いジャンルからピックアップしてみましたが、いかがでしたでしょうか。

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