現代の日本はとても便利な社会です。
お店へ買い物に行けば、必要なものは何でも揃います。街頭のティッシュ配りを始め、無料で物をもらう機会だって、結構あります。でもだからこそ、物がどんどん増えていきがち。
あなたの家に、物の新陳代謝はありますか?
物の新陳代謝とは?
暮らしをシンプル化する上で欠かせない物の新陳代謝について、考えてみましょう。
新陳代謝(しんちんたいしゃ)とは、古いものが新しいものに次々と入れ替わることを言う。
(Wikipediaより引用)
これは、あなたも知っていますよね。古いものが新しいものに次々と入れ替わることを、新陳代謝といいます。
では、あなたの家の中にあるものは、入れ替わっていますか?
最近買った、新しい物を思い出してみてみてください。消耗品ではなく、服や雑貨をイメージしてもらった方がいいですね。それを買って、古いものを家から出しましたか?
答えがイエスなら、物の新陳代謝が行われています。何の問題もありません。
もしもあなたの答えがノーなら。あなたの家では、物の新陳代謝が滞っているかもしれません。Wikipediaには、新陳代謝について、こう書いてあります。
特に、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという使われ方をするが、これはしばしば生化学における代謝の意味ではなく、細胞自体の入れ替わりを意味する表現である。
そして、新陳代謝は、生命維持に不可欠なものである。
(Wikipediaより引用)
そう。新陳代謝は、生命維持に不可欠なものなのです。
それは、人間だけでなく、部屋も同じ。物を買っていくばかりで捨てないと、どんどん物は増えていきます。ともすれば、物の入口はあっても、出口がない部屋になりがちです。
もしもあなたがセレブであり、部屋の広さがとてつもなく広いのであれば、問題ありません。でも、そうではない場合、いずれ物が部屋の中を埋め尽くしてしまいます。
どうして物の新陳代謝は滞るのか?
入ってくるペースが速すぎるから
欲しいものというのは尽きません。
季節が変わったので、新しい服が欲しい。雑誌に載っていたカバンが可愛かったので買いたい。趣味に使う道具をグレードアップしたい。あれがあれば、もっと生活が便利になる。
そんな風に、物を買っていくと、徐々に家の中には物が増えています。
その反対に、物を減らすスピードはゆるやかです。片づけにまとまった時間がとれないからそのまま、というケースもあります。
また、せっかく買ったのだから、使い古してしまうまで、置いておこうと考えるものです。しかし、使い古す前に新しい物が入ってくることって、ありませんか?
結局、入ってくるよりもハイペースで、物は増えていきます。
外へ排出する機会がないから
そもそも、部屋にあるのは、まだまだ使える現役のものばかり。どれも捨てられません。捨てる必要を感じないから。
色違いや、ちょっと違う機能があったり、ちょっとハイクラスな物を手に入れたとしても、すでに持っている物も置いておきます。使うかもしれないから。
その結果、物は増えていきます。
そもそも、新陳代謝がないことに気付いていないから
そもそも、ここを読むまで、部屋の中の新陳代謝ということ自体、思いもよらなかった。
あなたもそうではありませんか?
けれども、部屋に物を入れて出さないと、どんどん倉庫化していきます。例えどんなに好きなものばかりに囲まれていても、倉庫では暮らしにくいです。倉庫と部屋は違います。毎日過ごす部屋なのだから、すっきりと暮らしやすいようにさせておきたいですよね。
どうすれば新陳代謝が生まれるのか?
物の種類によって、対処法は変わる
家に入ってくる物には、3種類あります。余分な物、代わりの物、全く新しい物です。そのそれぞれについて、どうすれば新陳代謝を生み出すことができるのか、考えてみましょう。
余分な物
これまで使っていなかった。そしてこれからも使わない物
余分なもの、もとい、いらないものです。悩まずに手放しましょう。試供品などで、「もしかしたら今後、使うことがあるかもしれない……」と思ったとします。
今日、使ってみてください。
いつ使うの? 今でしょ!
使わないのなら、たぶん今後も使いません。潔く捨てましょう。これまで使っていなかったのだから、今後も使わなくても何とかなります。どうしても必要になったら、そのときに買えばいいんです。
代わりの物
すでに使っていて、すでに持っているもの
余分なもの、いわゆるスペアですね。すでに持っている物とかぶっているものです。
これが暮らしのシンプル化をする上で、一番悩みがちなものですね。
どこででも買えるような消耗品の場合、いったん捨ててしまっても問題ありません。今使っているものがなくなってから買いに走ればいいんです。ただ、どうしても切らしてしまったら困るとか、なかなか買いに行けない場合は、必要なだけ残しておきましょう。
消耗品以外の場合、一番きれいなもの、一番オールマイティに使えるもの、一番品質のいいものだけを残して、あとは手放しましょう。
こんまりさん流に言うなら、ときめくものですね。
一番のものを使う。それがなくなったら、買ってくる。そんな無駄のない物の流れを、心がけたいものですね。
全く新しい物
これまでに持っていなかったものです。
これまで使っていなかった。なくて困ったもの
なくて困るのなら、必要ですね。
これまで使っていなかった。なくても困らないが便利なもの
これまでに使っていなくて困らなかったのなら、これから先もきっと、なくても困りません。何とかなります。手放すことをおすすめします。
便利になる度合がとても高いのであれば、「必要なもの」に入ってくるかと思います。
まとめ
余分な物は捨てる。代わりの物や新しい物が入ってきたら、一番いいものだけを残して、あとは捨てる。これを心がけるだけで、暮らしが驚くほどシンプルになっていきます。
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