あなたは、卒業アルバムを持っていますか?
最後に見返したのは、いつですか?
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学。
卒アルって、たいがいのひとが、3~5冊くらい持っていますよね。押入れの奥に入れっぱなし、もしくは、一人暮らしをしているなら、実家に置きっぱなしにしているケースも多いのではないでしょうか。
今回、卒業アルバムをデータ化しようと思い立ち、実行したので、やり方をご紹介します。
卒業アルバムをデータ化しようと思った経緯
なぜ卒業アルバムを手放そうと思ったのか。それは単純に、部屋のスペースが少ないからでした。
押入れの奥に突っ込んだままの卒業アルバム。そのままだと、ただの邪魔ものです。見返さないのなら、コンクリートの塊を家に置いているのと大差ないかもしれません。それなら、捨ててしまった方が、スペースに余裕ができます。
また、「卒業アルバムを捨てようかな……?」と悩むことが、今後の人生において金輪際なくなります。私にとってはこれが大きかったです。早い話が、悩みの種を捨てて、すっきりしたかったんです。
ただ、卒業アルバムは高いですよね。一冊で一万円以上くらいするんじゃないでしょうか。自分で支払ったのならともかく、高いお金を出してくれた両親の手前、そのまま捨てるのも忍びません。そこで、電子データとして手元に置いておくという方法を考えました。
データ化専門業者というものがあるらしい
『卒業アルバム データ化』といったキーワードで検索してみます。すると、卒業アルバムの電子化を代行してくれる業者さんのwebサイトがいくつか出てきました。本を電子化してくれる「自炊」代行業者の、アルバム専門版というところでしょうか。見た感じ、結構よいかも。
金額は一冊で、2,000円台~5,000円台。納期を長くして、たくさん発注することで、安くなるコースがありました。急ぐものでもないし、安く済ませたい、というのなら、よいかもしれません。
ただ、私の場合、安くなるコースで頼めるほどの量がありませんでした……。安いコースで頼めないとなると、一冊当たり4,000円×数冊。諭吉さんが飛びます。これはちょっと。
結局、値段がネックとなり、データ化専門業者に頼むのは、やめておくことにしました。一冊あたり2,000台なら、頼んでいました。
自分でスキャンする
そこで次に考えたのは、1ページずつ、スキャナーでスキャンするという方法。
アルバムを分解する必要が出てきますが、家にあるスキャナーでできるなら、業者に頼むのと比べて、格段にコストが安くつきます。
まずは、元気な姿の卒アルを、表紙、裏表紙、共に写真でパシャリ。それからカッターナイフで1ページごとに分解していきました。あとはガンガンスキャンしていくだけ。せっかくなので、高画質で取り込みます。時間はかかりますが、簡単ですね。お金だってかかりません。
しかし……。結論からいうと、できるものとできないものがありました。
できるものは、A4サイズのもの。できないものは、A3サイズのもの。早い話が、1ページが大きすぎました。家庭用のスキャナーでは、たぶんA3に対応しているケースは少ないと思います。
コンビニのコピー機からUSBへ
そこで出番となるのが、コンビニのコピー機。
最近のコンビニのコピー機は進化していて、スキャンした画像をUSBに入れるという機能があります。もちろん、バッチリ、A3にだって対応しています。
分解した卒アルを自転車に積んで、USBを持参し、近所のコンビニへ。お札しかなかったので、レジで両替をお願いしました。さらに、スキャナーの透明の面に小さなゴミがついていたので、レジのお姉さんに頼んだところ、布巾を貸してもらえました。
セブンイレブンさん、丁寧な対応をありがとうございました。
ちなみに、休日の午前中です。長時間、コピー機を占領するので、深夜に行った方がいいかな、と考えもしました。でも、あんまりにぎわっていないコンビニを狙えば、問題ないかと思います。
途中、後ろにお客さんがいらっしゃったので、作業を中断して、別のコンビニへ移動しました。しばらくすると、またお客さんがいらっしゃったので、元のコンビニへ戻ってきました。
トータル100ページ以上、2時間近くコピー機の前を占領していたかと思います。最後の方は慣れてきて、工場で流れ作業に従事している気分でした。
1枚あたり30円。一冊あたり2,000円台で電子データ化することができました!
USBに入れたデータは、そのままEvernoteに移します。タイトルに、スキャンした順番がついているので、並べるのも楽です。
卒業アルバムをデータ化するメリット
スペースがあいたこと
押入れにスペースが空きました。それだけでも、データ化した価値があったかと思います。
悩む時間がなくなったこと
データ化するまでは、卒アルどうしよう、って何度も何度も頭の中で考えていました。その思考にかかる時間、気力をもう使う必要がありません。
災害など、万が一のことがあっても、なくならない
地震や浸水などがあっても、電子化してあるのでアルバムの情報はなくなりません。汚す心配もありません。安心ですね。
見返す機会が増えたこと
これは、実際にデータ化するまで気づきませんでした。
Evernoteにデータを入れたことで、ふと見たくなったときに気軽に見られるようになりました。人に見せるときも、重たいものを運ばなくていいので、お手軽です。
卒業アルバムをデータ化するデメリット
特に思いつきません……。しいて言えば、お金と時間がかかったことでしょうか。
まとめ
思い出のモノの中でも、処分のハードルが高い『卒業アルバム』。分解して捨てるという行為に、最初は心理的に抵抗感がありました。しかし、いざ処分してみると、とてもすっきりしました。
卒業アルバムは、見て思い出に浸ることができればいい。その役割を果たすためには、紙という形じゃなくてもいい。むしろ、紙でない方が、なにかと便利だということがわかりました。
同じようなお悩みをお持ちの方の参考になれば嬉しいです。
コメント