日商簿記検定の3級につづき、2級に合格しました!
※二回、落ちました。三度目の正直です。
そこで、使った問題集や勉強方法、難易度について、振り返っていきます。
2回も落ちてしまった残念なひとの不合格&合格体験記です。
日商簿記検定とは?
商工会議所が開催している簿記の試験です。資格試験としては、けっこうメジャーな部類に入る資格です。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、コストを意識した仕事ができるとともに、取引先の経営状況を把握できるために、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。さらに、公認会計士や税理士等の国家資格を目指す方や他の資格・検定と組み合わせてキャリアアップを考えている方々にも必須の資格といえます。
現在、多くの企業が社員に対して簿記検定の資格取得を奨励しているほか、大学や短大の推薦入試、単位認定の基準に採用されていることなどから、年間で約60万人の方々が受験する「日商簿記」として社会的に高い信頼と評価を得ています。
(商工会議所の簿記検定のページより引用)
日商簿記検定2級を受験しようと思った理由
3級に合格したあと、すぐにそのまま2級の勉強をスタートしました。私はもともと2級を取るつもりで、簿記の勉強をスタートしました。3級は通過地点です。
めざすは次回、11月の試験での2級一発合格。
履歴書に書いて意味があるのが、2級からともいわれていますし、3級をとったからには2級をとっておきたいものです。
ちなみに、6月、11月、2月の3回、試験が行われています。一級は違っていたりするみたいですので、詳細は簿記検定のWebサイトへ。
日商簿記検定2級の受験対策に買った参考書・問題集
勉強を始めるにあたって、本屋へ参考書を買いに行きました。
まず知識を入れるための参考書。いろいろと比較検討したうえで、TACという有名な予備校の簿記検定の講座で使用されているテキストを買ってきました。
3級の勉強の際にお世話になったので、全面的に信頼しての購入です。2級でもよろしくお願いします。
商業簿記
3級につづいて、テキスト(参考書)とトレーニング(問題集)をセットで購入。
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工業簿記
3級は商業簿記だけでしたが、2級はそれに工業簿記が加わります。
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勉強することが2倍です。さらに、それぞれの参考書も、こころなしか分厚くなってきます。
3級と比べると、2級のボリューム(単純な紙の量)は4倍~5倍くらいありそうです。
★★★をマスターすれば合格点って書いてあったので、今回も★★★しか解かない戦法でいきます。受験生時代からずっとそんな感じです。真面目系ふまじめ。
そして挑んだ1度目の試験
直前期、『あてる』を解いていて、「やばい……」と焦り始めます。
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『あてる』予想問題集は、本番よりちょっぴりむずかしめなので、合格点にわずかに届かないぐらいの点数が取れればオッケー。しかし、それにも遠く及ばない。
言い訳をするなら、仕事が忙しかったんです。直前の月の残業時間、70時間をこえてます。そのレベルになると、私の体力では平日に勉強できません。家に帰ったら寝るだけです。
試験当日も、なんとなく頭が働いていない気がしていました。疲労が蓄積している感覚です。
結果は……62点でした。実力と勉強時間、ついでに頭の回転が足りないことは明白でした。
次の試験は2月。今度こそ、と切りかえていきます。
満をじして2度目の挑戦
そして2度目の挑戦。試験までは、数か月の猶予があります。さすがに合格したい、と問題集を追加で購入しました。
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この問題集で、合格点ぎりっぎりは出せるかな……? という状態には持っていくことができました。ここまでやったので、問題ないだろう……と試験会場へ。
まずは商業簿記。小問1は、満点。小問2も、満点。小問3がしょっぱいでき。難易度、かなり高い様子。
そして苦手な工業簿記、小問4と小問5。
「これ、昨日解いた問題だ!」→「でも解きかた忘れた!」
という残念な事態がありつつも、「合格ラインくらいは取れたかな?」という感触でした。
そして自己採点で予想外の事態が。満点だと思っていた小問2で計算ミス。その1箇所によりドミノ倒し的に点数がなくなっていました。小問3もひどい取りこぼし具合でした。
一気に合格が微妙な点数に。小問3の部分点がどこにつくか次第……ということで、落胆しつつも結果のハガキを待ちます。
結果は……68点でした。合格ラインは70点。
まじかよおぉぉ!
……でも、何となくそんな気がしてた。
自分としては実力が足りていると思っていただけに、残念過ぎる結果でした。だいたいどの問題も2点配点くらいなので、あと1ミスがなければ。
そもそも、小問2のミスさえなければ、80点オーバーだったのに。私の十数点を返して。
一か所間違えたらそのあとも全部おかしくなるドミノ倒し、おそるべし。
なお、問題が円単位なのに、解答用紙が千円単位で、そこを間違えて落ちたひとがいたという話も聞いたことがあります。おそろしや。
大手予備校の集団受験おすすめです
余談です。
ふつうに申し込むと、会場は「その都道府県内のどこか」になります。もしかしたら、会場が「商工会議所」しかない、などで決まっている場合もあるかもしれません。そうでない場合は、住所を元に、どこかの会場へ割り振られます。
3級の受験の際は、山のなかの会場に割り振られてしまいました。会場までは時間も交通費もかかりますし、冷暖房の設備もしょっぱいですし、近隣にコンビニもありません。つらい!
そこで、今回知ったのが、大手予備校の集団受験を利用するという方法。
これなら駅の近くの便利な地で受験できます。会場もトイレも綺麗。おしゃれなお店でランチ食べて軽く勉強してから悠々と会場入り、ということもできます。
また、試験後にすぐ「解答速報会」なるものが開催されており、すぐに自己採点で結果を知ることができます。
私の近隣の予備校の集団受験は、部外者でも利用できました。TACさんや大原さんに行きやすいかたは、一度ホームページをみて調べてみるとよいのではないでしょうか。
余談おわりっ。
今度こそ! 3度目の挑戦
そして、6月の試験の対策をはじめます。
範囲が変わり、新たな単元が加わりました。その部分はゼロから勉強する必要が出てきます。これがあるから、前回で合格しておきたかったのに……!
大幅に範囲が変わった回は、その分、難易度が比較的やさしくなる、という噂もあります。なので、前向きに基礎の部分からひととおりやり直しです。
ここで問題集を追加。
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これ一冊でよかった? と思うくらい、わかりやすいです。もしかしたら、なんとなくわかってきたから、わかりやすく感じるだけでしょうか。
2回目に試験を受ける際に、問題集ではなくこっちをやっておけばよかったです。あんまり解けないくせに問題集に挑むという、無駄な努力をしてしまったかもしれません。
今回は、予想問題集や過去問集には、手を出しません。時間配分や解く順番は、まあ、過去2回に練習してきましたからね。
ちなみに、
- 小問1
- 小問2をちらっと見て、既視感があったり、サクっといけそうなら小問2
- 小問4と小問5で、見たことあるもしくは解きやすそうなほう
- 小問4と小問5で、残ったほう
- 小問2が見たことない問題か、難しそうならここで
- 小問3
だいたいいつも、こんな順番で解いていました。勉強をはじめた当初は、1から解いて、いつも工業簿記の時間がなくなっていました。
そして3回目の結果は、82点。無事、合格していました。
さすがに今回落ちたら、もう今後の受験をあきらめようかと思っていました。受験料も痛いですからね。
合格できて本当によかったです。
日商簿記検定2級の合格に必要な時間と難易度
平日の勉強時間
今回は、ほぼ平日には勉強していません。やる気が出ません。残業しんどい。
『あてる』シリーズについている仕分けカードを1ページずつ切り離して、家のいろいろなところに張っていました。
着替え中や洗濯ものを干しているとき、髪を乾かしているときなどに、自然に目に入るようにしておきます。このやりかたは隙間時間を有効活用できるので、好きです。家のどこにいてもすこしずつ勉強できます。
直前期は、1枚ずつに切り離した仕分けカードをカバンに携帯して、電車での移動中にめくっていきました。サッとわかるものは捨てていき、苦手なものを何度も繰り返します。
仕分けはすべての基本。これを暗記していくのが大切だと、2回連続で落ちたことで実感しました。
休日の勉強時間
どの試験も、だいたい1か月前から試験勉強スタートです。
半日もしくは1日かけて、問題集を解いていきます。私は自宅では勉強できないひとなので、カフェや図書館、公民館の自習室を利用しました。
トータルの勉強時間
調べたところ、150~200時間くらいが標準と出てきました。
私の場合、2回落ちて、3回受験した分、勉強時間はかさみました。正直、要領・やり方は悪かったです。
手帳に時間をメモっていたわけでもないうえ、かなり長丁場だったので、よくわかりませんが、もしかしたら200時間かかってそうです。
難易度について
3級が近所の丘だとすると、2級は近所の山ぐらいありました。
量は3倍、質も2倍くらいあったんじゃないかな? 3級の試験を詳しく、難しくして工業簿記を付け加えた感じです。
私は典型的な文系なので、工業簿記はずっと意味不明でした。高校時代の物理の授業みたいにとっつきづらかったです。
そして結果が届く
合格証書が届く前に、はがきで点数が届きました。
小問ごとに、
- 自分の点数
- 会場の平均点
- 全国の平均点
や受験人数なんかが書かれています。
70点で合格なので、80点とれれば、まあ万々歳です。すべての問題で7割とれたことと、苦手な工業簿記の小問5で満点(配点はそれぞれ20点ずつです)取れたことがうれしいです。
苦手だった工業簿記も克服できたかな。
ちなみにこの回は、合格率が近年まれにみる高さでした。いわゆるサービス回です。サービスでもいいや、合格できたんだもの。
合格証書
合格証書、届きました!
A4サイズの厚紙です。3級は黄色だったのですが、黄土色? になっています。
取得にちょうど1年かかったこともあり、かなり達成感があります。
長かった……
と思わずつぶやくくらいに、長かったです。
結構なボリュームも難易度もあったので、学生のかたは、取りたいのなら時間がとれて体力のある学生のうちにとっておいたほうがよいかと思います。
残業のかさむ社会人が、疲れた脳と体を駆使して取ろうとすると、しんどいです。
試験自体、2時間ありますので、それだけでもクタクタです。
まとめ
以上、「【日商簿記検定2級】仕事しながらなんとか合格! 使った問題集や勉強方法、難易度について」という話題でした。
お疲れ様でした!
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