ミニマリスト。
2015年の流行語大賞にノミネートされたこともあり、誰しも一度くらいは耳にしたことのある単語なのではないでしょうか。
まるで内覧に来たときのようにガランとして、何もない部屋。モノの少ないクローゼット。そんなイメージがあるかと思います。ここでは、そんな「ミニマリスト」について、調べてみたり、考えてみたりしようと思います。
ミニマリスト(minimalist)とは?
ミニマリストの定義
ミニマリスト英語のミニマムというのは、(最低限)からきており、最小限主義者と訳すみたいですね。では、そもそも、ミニマリストとは何なのでしょうか。
- 芸術において要素を最小限度に切り詰める立場の者
- 最低限度の物だけを持って生活するライフスタイル
(Wikipediaより引用)
もともとは、1.の、最低限度に要素を切り詰めるという、芸術の一派を指す用語だったのですね。それが、近年、2.の意味が作り出されたようです。
少し前に流行った「断捨離」の亜種進化形というイメージです。
ミニマリストになるには
特に条件もなければ、資格もないようです。極端な話、「私はミニマリストです」と名のれば、その日からあなたは自称ミニマリストです。
ミニマリストは最低限主義者。でも、どのくらいのモノの量が必要最低限なのかは、そのひとによって、もちろん違っています。だから、何を持っていればミニマリストではないとか、何を持っていなければミニマリストだとか、そういうことはありません。
そう考えると、結構、定義があいまいですね。
モノを自分にとって最低限にしようと心がけて行動していれば、ミニマリスト。別に、内覧のときみたいにガランとした部屋に住んでいなくてもいいのだと思います。
なぜミニマリストが現れたのか?
モノが溢れた現代生活からの反動
現代の社会で生活していると、部屋の中のモノは増えがちです。
本屋をのぞけば、「片付け・収納・整理整頓」のコーナーがあり、たくさんの本が並んでいます。それだけ、片付け、収納、整理整頓に悩んでいる方が多いのです。
いくら片付けようとしても、すっきりしない。すっきりしないのは、モノが多いからだ。そんな結論に至り、モノが増えすぎた反動でミニマリストを志す。
「汚部屋」、そこまでいかなくても「雑然とした部屋」から、抜け出したら勢い余ってモノがなくなった。
そうしたケースが多いようです。
モノを大量消費する現代社会への疑問
町を歩いたり、交通機関を利用すれば、趣向を凝らした広告が少しでもひとの目を引こうとひしめきあっています。スーパーやデパートの商品棚でも、彩り様々なパッケージが自己主張している。
こうした文字や色、イラストは、意識していなくても、私たちの神経を常に刺激します。ごくわずかでも、メッセージが発せられ続け、私たちはそれにさらされ続けます。
そうしたことに疲れた。消費するのは、必要なモノだけでいい。
そういう考えを持ったひとが、ミニマリストになったりするようです。
合理的な考え方の行きつく先
モノを部屋に抱え込まなくても、必要になれば買ってくればいい。いらないものはいらない。そんな合理的な考え方をつきつめると、ミニマリストに近くなるようです。特に、モノの溢れた時代に生まれ育った、若者に多いですね。ミニマリストを自称していなくても、ミニマリスト的な考え方を持ったひとは、どこにでもいます。
簡単にできる自己表現の一種
お金もかからない、家も綺麗になってうれしい、そんな趣味の一種として受け入れられていたりもします。才能もいらない。そんなに手間もかからない。すっきりとした部屋を誰かに見せたり、ブログを書いたりと、自己表現の手段のひとつにもなりえます。
まとめ
ミニマリストについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
自分にとって最適な、モノとの付き合い方を考えていけたらいいですね。
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