小さいときから、整理整頓は嫌いではありませんでした。
散らかってきたと思ったら、持っているものを引き出しや棚から全部出して、綺麗にしまい直す。その作業を、数週間ごとに繰り返していました。片付けたその時は、綺麗になった部屋を見て、嬉しくなります。
けれど、いつも疑問でした。
どうして、時間がたつと散らかってきてしまうのだろう。完璧な整理整頓の方法って、ないんだろうか?
持ち物の家をどこかに作り、使ったら必ずその家へ帰してあげるといい。そんなことを聞いて、実践しようとしました。けれど、まめではない性格のせいで、時間がたつにつれて、だんだんと部屋は散らかっていきます。
散らかる。片づける。散らかる。その繰り返しです。
あなたも、もしかして私と同じように、終わらない整理整頓を繰り返していませんか?
整理整頓を終わらせる、たったひとつの方法
整理整頓は、よりよい生活を送るためには必要です。だけど、それ自体は、なんの生産性もない行為です。
一回きりでバシッと終わらせたいです。一度しかない短い人生、せめて好きなことをして過ごしたいですよね。
整理整頓を終わらせる方法。それはとてもシンプルです。
物を持たなければ、いいんです。何もなければ、散らかることはありません。
整理整頓をする前に、まずは捨てる。買わない。手放す。この考えにたどり着くまでに、私は二十年くらいかかりました。
物がないと、整理整頓の必要もなくなる
物が少ないと、整理整頓をするのはとても楽です。物がないと、そもそも整理整頓の必要すらありません。
持ち物を綺麗に片づけている時間を、他の大切なことにあてることができます。
よく、もったいない、という言葉を耳にします。まだ使えるものを捨てるのは、もったいない。確かにそうです。
けれど、私の大切な時間……つまり人生の一部を、物を並べ直して片づける時間にあてることの方がもったいないのではないか、と思います。並べなおして片づける、整理整頓の時間が、他の何よりも楽しいというのなら、話は別です。しかし、私にとっては、そうではなかったのです。
物を捨てることは、それを整理整頓する時間も、捨てること
物を捨てるとき、一緒に、それを整理整頓する時間も、捨てている。そう思うと、捨てることが必要なことだと思えてきました。
片づけは、何度でも必要です。でも、捨てれば、一回で済みます。
そもそも手に入れなければ、捨てる必要もありません。捨てようか悩むこともありません。
『生きていく上で、絶対、なくては困るもの』以外を手にいれるのは、もうやめようと思います。
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